<建物の間取り>
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<建物外部>
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<部位>
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<その他>
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「答え」をつくろう
テストを受ける前にそのテストでどのような問題が出されるか答えがわかっていれば当然高得点が取れますよね。テストで事前に答えを全て教えてしまうとテストになりませんが、家づくりでは違います。事前に答えを教えちゃっていいんです。家づくりでは採点者(あなた)が回答者(設計士)に可能な限り答えを教えてしまえば必ず「いい建築」(あなたにとって)になると思います。採点表がはっきりしていればいるほど「良いもの」に近付けると思います。(もちろん設計者としてはその答え(期待)以上のものをつくるために全力で挑みます)
昨今は情報があふれているので検索一つで誰でも多くの知識が得られる環境ではありますがあなたの物差しを整理するための一助として、建築を構成する多くの「部分」について家づくりのベースになる考え方のほんの一例だけでもお伝えできたらと思います。これから家づくりをされる方はご参考にしていただけたら幸いです。
「いい建築」って一体どんな建物なんでしょうか?
あなたが感じる「いい建築」とわたしが感じる「いい建築」は必ず違います。
万人が「いいね」と感じるものって存在しないのだと思っています。
みんな違ってみんないい。の精神です。
あなたが心地好いと感じれるならばそれがあなたにとっての正解です。
わたしは設計の作業を通じてあなたの心地好いを一緒に探し、つくっていけたらその過程もとても楽しいだろうと思っています。
構成要素
道行く人々が外から眺めた時に抱く外観の印象。
内部に入った時に得られる雰囲気や明るさ広さといった印象。
使う人の動きや物の置き場の配置などによる使いやすさ。
感覚的に居心地が良いと感じるかどうか。(これは難しい)
etc…
これらすべてがその建物の良し悪しを決めるための評価軸になります。
車は約3万個の部品を組み合わせて作られているそうですが、建物も同様に数多くの部分の集合体として出来上がります。建物全体の印象や使い心地はこれら一つ一つの部分の色味、質感、大小、位置関係や密度などによって変わってきます。
建物を分解してこれらの様々な構成要素一つ一つに着目すれば、それぞれに奥深い世界が広がっています。それら一つ一つを作り上げる時にはそれぞれの分野で分業化された専門の会社や職人さんがプロとして各々の役割を担っています。部分的に洗練されていても使い方を間違えていたり、全体を俯瞰してみた時に調和がとれていなかったりしてはせっかくの個々の魅力が半減してしまいます。これらの部分の要素をうまく一つにまとめていけるかが重要です。部分ごとには100点満点に見えても全体的なまとまりがないと大変残念ですよね。何に重点を置くのかは人それぞれに考え方が違い、その違いが最終的に建物の形として現れてきます。そこが建築の面白いところだと思います。